初めて作った羊毛フェルトの小鳥
- Miwa Komori
- 2020年8月20日
- 読了時間: 2分

2008年3月に母のお誕生日プレゼントに羊毛フェルトでメジロとスズメのひなを作りました。
Windows95の時代に、かつて母が頼まれてスズメのヒナを一時的に保護していたことがあったこと。
私も結婚して間もなく、町役場から弱ったメジロのヒナを頼まれて一生共に暮らしたことがありました。
その頃は今ほど情報量も無く、SNSで詳しい人同士の交流もそれほどさかんではありませんでしたので保護するといっても毎日が手探りでした。

なぜ羊毛フェルトで作ろうとしたのかといいますと、セキセイインコやオカメインコを本物そっくりに作ることができる作家さんとの出会いがありました。
お名前をP太郎左衛門さんといいます。
オーダーして届いたインコのクオリティは本物と間違うほどです。
このかたの作品に出会って「マスコットではない小鳥も作れるんだ」「本物と間違うぐらいの小鳥を上手な人は作れるんだ」と知りました。
単純な私は自分も練習すれば作れるのではないかと思ったのです。

当時は羊毛フェルトの鳥の作り方が載っている本は全くありませんでした。
図書館でいろいろな作品の作り方が、おおざっぱに載っている本を借りてきました。
足は針金がむき出しの見本しか載っていなかったのでバードカービングの本を見たと記憶しています。
スズメとメジロの形にはなったものの問題がありました。
足はついているけれど、本物の鳥のように二本足で立たないのです。お尻でペタンと座らせることしかできません。
ガラケーで撮った当時の写真は手に持っているもの、植木鉢に座らせてるもの、枝にもたれかけて倒れないようにしているものしか無いのはそのためです。

当時流行っていたSNSといえばmixi(ミクシィ)でした。
友達になる人は鳥が好きなかたか、鳥の写真を撮るのが好きなかたばかりだったので、作った小鳥の作品を時々日記として載せていました。
スズメを保護された経験のある友人が多かったせいか「作ってほしい」と5人ぐらいからオーダーをいただきました。
このことがきっかけで仕事になっていくとは全く思っていませんでしたが、私の背中を暖かく押してくださった当時の友人たちとへ送った配達の送り状は今でも一枚目からずっと捨てずに
現在も配送のたびに増え続けています。

mixi(ミクシィ)経由で東京・渋谷のレンタルボックスに作品を置いてみないかお誘いをいただき、ヒナをたくさん作る生活が始まります。
初心者であっても、どうして翼や胴体がほぼ同じに作れるようになったかを次回にお話ししようと思います。
それではまたお会いしましょう。
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